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我が家の価格、知りたくない

  • 2013.09.12 Thu

の中にお入りください」

「へえ、向こうにも同じようなのが見えるね。じゃ、試してみようか。こんな便利な術が本当にあるのかどうか」

 ルトは指で示した先に濃いモヤが出現した事を指摘すると、|惚(とぼ)けたまま霧の中に消え、次の瞬間彼が示した場所から出てきた。
 そして来賓席に顔を向けて手を振って見せた。
 来賓席に驚きと感嘆が湧き起こった。
 巴がちらっとだけ見たお姫様(仮)は手を口元に当てて目を丸くしている。
 かなり驚いている様子だ。tommy リュック
 その近くにいるどこぞの王様とお付きの人も息を呑んでルトを凝視して相当な驚きようだ。
 ルトは向こうにある霧をくぐってまたこちらに戻ってきた。

「すごいね、大したものだよ! こんな見事な術は初めて見た! 察するに……その腰に差す変わった剣の力と見たけど……」

 何を阿呆な事を。
 巴が使ったのは転移だって。
 普通に彼女自身の能力による所の。
 亜空の空間転移の応用なのはこいつも知っているのに。
 変態の考えることはさっぱりわからない。

「参りましたな、ファルス殿は恐ろしい目をお持ちだ。その通り、この剣の持つ特殊能力でしてな。詠唱も無く、かような転移を可能としてくれるのです」

 ……え?
 巴、何を言ってる?
 だけど僕の戸惑いを他所に、巴とルトはお互いを見てにこりと笑っただけ。
 何がどうなってる?
 当然ながら一斉に巴の剣、まあ刀に全員の視線が注がれる。
 彼女が示して見せた短い方の刀、脇差に。
 あ。
 今頃だけどもう二人ほど、知っている顔がある事に気付いた。
 司祭さんとローレルの……|彩律(さいりつ)さんだったか。
 彼女たちも闘技大会の観戦に来ていたんだな。
 司祭さんの方は、何かもっと偉そうな感じの人が何人かいる中の一人だったから気付くのが遅くなった。
 ロッツガルドの神殿関係で一番偉いのが司祭さんな訳だから、つまりあそこにいるのはその上、ヘタをするとリミアの大神殿の人たちだろうか。
 ローレルの人たちは単純に隅の方にいて気付けなかった。
 彩律さんもいたけど、他にも結構いる。
 全体的に浅黒い肌。
 ああいう肌の色をしている人が多いんだろうか。
 僕の視線に気づいたのか、彩律さんは一瞬笑顔を作ってくれた。
 すぐに巴の剣に興味を戻したけど。

「信じ、られん」
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 学園長は完全に言葉を失っている。
 転移はそれ自体が非常に高度で、本来個人が詠唱を用いて使用出来る事すら称賛される。
 だからこそ、この高度で便利な術を少しでも容易に使用する為に、予め緻密に組まれた魔法陣で転移を再現したり、負担を軽減してくれる補助転移陣などの技術が存在するのだから。
 それを、詠唱も無く特定の場所に正確に転移させる力を持つ剣があるなんて言われたら無理もない。
 少なくとも、この学園の常識では考えられない。
 そしてそれは社会において一般的でない事の証でもある。
 それぞれの国で力を持つであろう多くの人の目がその剣に注がれている。
 新しい火種になりませんように。

「どうでしょう、皆さん。彼らが折角助けに来てくれた事ですしここは一つ、善意に縋らせてもらってはどうでしょうか?」

 ルトが皆を見回して提案する。
 上手く誘導してくれるらしい。
 こいつも敵か味方かわからない奴だけど、今は少なくとも味方のようだ。

「……そうね。ファルス殿の言う通りだわ。ライドウ殿の勇気ある行動に感謝を。そして必ず報いると約束いたします。グリトニア帝国のリリの名に誓って。他の方々はどうされますか?」

 グリトニアのリリ。
 や
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