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発表!女性が活躍する企業は

  • 2013.09.09 Mon

た。司教の名に似合わない仕草。真と対した時と同じ声色ながら、その振る舞いはまるで違った。

 司教の言葉に促されて控えていた一人が口を開く。

「彼らの思考と魔力、それに干渉する存在がいないか詳細に調べました。識と言う従業員については多少の事がわかりました。しかし主のライドウについてはまるでわかりませんでした」

「どういう事です? 思考窃視と魔力調査が失敗したのですか?」

「……。まず識ですが、少なくとも宮廷筆頭クラスの魔術師数人を超える魔力量を確認しました。思考は対策されていたのか読めません。ライドウについては思考どころか魔力自体を計測出来ませんでした」http://www.watchsvink.com

 何も分からなかったに近い報告だった。シナイはそんな馬鹿なと狼狽する。望めばどこの国でも重用される力量を持つ魔術師が、吹けば飛ぶような規模の店で子供に仕えて従業員をしているなど、誰が想像するのかと叫びたくなる気持ちを彼は抱く。

 それに神殿が誇る思考窃視が通用しないばかりか魔力を測れないなど、悪夢にしか思えない言葉だ。

「馬鹿な、まさかライドウは識をも超える程の魔力を持っているとでも……」

「どうかしらね。普通に考えるなら、頼られていて側近だと言うならライドウは識よりも弱いかもしれない。でも裏をかいてライドウが強い可能性もある。少なくとも識については学園で臨時講師をしているライドウの側近で桁外れの魔術師って事ね。それと彼の魔力だけどね、まるでわからないのよ。測りきれないんじゃないの。彼の周りだけまるで塗り潰したみたいに全く魔力を感じないんだそうよ」

 司教の言葉に調査を担当した係が重く頷いた。シナイは信じられない事の連続に混乱する。

「つまり魔力と思考を隠蔽していた訳ですか」

「そういう事になるわね。そんな仕業を何気なくする連中、下働きの者に尾行できる訳ないでしょう? だから無駄だって言ったの。製薬についても怪しいものね。一体どうなったのか、報告をくれる?」アンティーク 時計

 シナイの頭越しに司教の言葉が製薬風景を一から十まで見ていた二人に掛けられる。

「……はっきり申しまして、素晴らしい製法でした。手順は整然としていて説明も明朗、使う材料も手に入らぬような物はございません」

「へぇ。それは意外。では貴方たちにも作れるのね?」

「恐らくは。識殿は製法に一切の隠蔽なく全てを明らかにしてくれたと思います。しかし」

 言い難そうにしかしと言葉を繋ぐ男。司教は促すでもなく彼の口が開かれるのを待った。

「値段につきましてはクズノハ商会を大きく上回る事になるかと思われます」

「……成功率?」

「それもございます。クズノハ商会では失敗は殆ど無いそうなのですが、我々の技量では五割までが精々かと思われます。彼らは荒野で得られる材料を二種用いておりますがそれもこの近場で代用できる物を教えて頂き、実際に製薬も行なってもらいました。鑑定の結果、事前に手に入れて置いた薬と相違無い物が出来ていて嘘もありませんでした」

「親切な事ねえ。で? それもって事は他にも理由があるのね。言いなさい」

「原価でございます」

「原価? 材料費の事?」

「それに更に成功率を高める為の実力ある術師を雇う人件費もですが、今回の場合その部分はあまり問題ではありません。識殿から持ち込まれた材料を流通している市場などで仕入れるとそれだけでクズノハ商会の薬の値段を凄まじく大きく超えてしまいます。荒野から取り寄せるにしても、代用として紹介して頂いた二種の薬草を取り寄せるにしても間に冒険者への依頼が間違いなくなされる事になり危険
seiko spirit

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